響ネーム:わみ
年齢:初参加27歳

Q.響の活動に参加したきっかけはなんですか?
直接のきっかけは、NPO法人シブヤ大学さんの講座案内を経由して代かきと田植えの体験に参加したことです。もともと土木・都市計画を学ぶなかで都市の農に関心をもちつつも、それまで農業にかかわる機会が少なかったので、実地の経験を求めて申し込みました。NPO活動については大学時代にフィールドワークで市民活動の調査をさせていただいた経験もあり、身近に感じていました。自然・文化というテーマも当時から関心を持っています。

Q.代々木の杜カレッジに参加する前と実際に経験した後の違いはありますか?
代々木の杜カレッジに参加する際には、各自の生涯学習に向けた興味関心に基づいて申し込みをされると思います。私自身ももちろんそうでしたが、カレッジの学習プログラムは一人の学習者の立場から、次第に一般の方や子どもに自然や教える立場になるようにカリキュラムを仕立ててあります。この点は当時を振り返ると最初のハードルでした。とはいえ、他の人に教えるということが最も効果的な学びであるという「ラーニングピラミッド」というモデル(アメリカ国立訓練研究所)もあるように、学ぶことや考えることのよい訓練になったようにも思います。

Q.一番楽しかった思い出・つらかった思い出は何ですか?代々木の杜カレッジを振り返ってどのような人が合っていると思いますか?
わらわらと集まって作業するのが好きな人や、何かが少しずつ熟達する体験が好きな人にはおすすめできると思います。
Q.カレッジ生からNPO事業長になっていかがですか?やりがいを感じた瞬間はありますか?
まだNPO事業に関わって日が浅く、法人運営の通常の責務を果たしきれているとは言い難いですが、五月の御田植祭・九月の抜穂祭の奉納は活動の節目としても感慨がありました。元々日本各地の祭りを訪問することや民俗芸能を見学することが好きなのですが、その親密な営みに加われないことに寂しさを感じる場面もあります。あるときNHKの番組”Dearにっぽん”を見ながら、自分も知らぬ間にささやかながら土地との関わりをもつようになったのかなと感じたことがありました。

Q.NPO事業を経験して、実際にプレイヤーとして見えてきた事や知ったことはありますか。
これまでの話とも重なりますが、自ら学ぶことと学びを支えることの違い(≒生涯学習と社会教育)や、大人の学びと子どもの学びの特性の違い(アンドラゴジーとペダゴジー)が思い浮かびます。また、イベントに向けたディスカッションのなかでは、NPO法人が行う非営利活動の社会的価値とNPOが提供するサービスをお客さんとしてみたときの価値(いわば顧客価値)の違いが問題になることがあります。これも初めて出会う視点でした。

Q.これから響に参加しようと考えている学生・若者にメッセージやアドバイスがあればお願いします。
私自身はカジュアルに農業やランドスケープへの興味をきっかけに参加しましたが、都内にいながら日本の自然観や、宗教や科学の認識について興味を掘り下げることができるフィールドとして響に並ぶ場所はほとんどないように思います。もし興味があれば気軽に参加してください。