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【響会員の声】大学生で響立ち上げ。発足から約25年、改めて響の価値を考えて見えてくること。

響ネーム:おぐりぽん

投稿時の年齢:44歳

Q.響とのご縁はどのようなことがきっかけですか?

父の仕事のご縁で、2000年にNPO響の前身の団体が立ち上がるタイミングで参加しました。

Q.ブランクを経て響を資金面から支援するきっかけや理由を教えてください。

もともと大学生・大学院生時代、6年ほど活動に参加していましたが、就職後は転勤や繁忙のため参加できませんでした。それから14年ほど経ち、仕事が変わって少し時間に余裕ができたタイミングで、たまたま響の20周年のイベントがあり、改めて個人の時間の使い方の選択肢の一つとして考えるようになりました。

とはいえ、まだ子供が小さく、私自身も仕事の資格取得等に時間を取られ、会員としてフル参加というわけにはいきませんので、OBとして微力ながら資金面で支援しつつ、要所要所で活動に参加するという関わり方を選択しています。

Q.現役時代の一番楽しかった思い出は何ですか?

私の現役時代はNPOの立ち上げ初期で、決めなければいけないことが山積みでしたし、同時に大学・大学院やバイトが大変忙しかったですので、正直、苦労も多かったように思います。しかし、研修で普段できない経験ができたり、月並みですが、朝から晩までミーティングした後に、飲みに行ってワイワイ騒ぐのは楽しかったですね(笑)。活動で仲が良くなった友人とは今でも付き合いが続いています。

Q.現役時代に一番やりがいを感じた瞬間は何ですか?

NPOの立ち上げ初期で活動自体を暗中模索するという状況の中、「こんな活動をしたらどうか」と提案して活動を具体化し、結果的にメンバーをはじめとするステークホルダーに喜んでもらえた時、一番やりがいを感じたと思います。

当時、響のメンバーは、現在の田んぼ事業やどんぐり事業に加え、「代々木の杜80フォーラム」というイベントに参加したり、定期的に研修旅行に行ったりすることで、日本文化を学ぶという活動等も並行して行っていました。それらは貴重な経験でしたが、単なる「研修」と捉えられてしまうと受動的でつまらないものになってしまいますので、イベントで見聞きしたことの意味をみんなで考えたり、それぞれが関心を深掘りすることで、主体的に楽しく関われるようにするための旗振り役をしました。運営側は時間を取られ、それなりに苦労が多かったのも事実ですが、今振り返ってみるとよい経験だったと思えますし、意義深い取り組みと感じてもらえた時は嬉しく、やりがいを感じることができました。

Q.NPO事業を経験していかがですか?実際にプレイヤーとして行った思い出や、いろいろなパターンのご依頼を経験して知ったことなど、過去を振り返って他にはない経験があれば教えてください。

これまでの質問の通り、NPO響での経験は私にとって貴重なもので、成長の糧になったと思っています。プロジェクトリーダーとして活動したことが特に大きかったと思いますが、メンバーとして参加した田んぼどんぐり、研修旅行での海外ボランティア組織との交流や玉砂利拾い等々、とてもユニークで、他では経験できない活動でした。

そんな6年間の経験を通して、私はNPO響の活動の特徴を、日本文化を学ぶことを活動の軸に据えながら、大きく異なった専門性をもつ多様なメンバー達と真剣に議論し活動できることだと考えています。日本文化を学ぶことは、昨今の地政学の関心の高まりに伴って以前よりも重要度が上がっていると思いますし、現状に満足せず多様性を高めることで人生が豊かになると個人的に実感するようになりました。そうした意義深い特徴をもつNPO響から、今後どのような活動や成果が生まれてくるか、楽しみにしています。

Q.これから響を金銭面で支えようと考えている中高年や企業の方々にメッセージがあればお願いします。

私と同年代以上の年齢で、仕事を退職される前の方々は、仕事や家庭で大変忙しい時期と思いますので、関わり方はそれぞれだと思います。しかし、自分を見つめ直す機会も時には必要ですし、響に参加することがリフレッシュの一助になる場合もあるように思います。そうした体験の一つの対価として微力でも支援することで、響が自律性を高めてより能動的で楽しい活動を展開し、それがまたOB等の支援者にフィードバックされるような、好循環につながってほしいと願っています。