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【響会員の声】大学進学を機に上京、自然と触れ合う響に参加、都会の森カレッジに参加して気づいたこと

【代々木の杜カレッジ参加者紹介】

響ネーム りんちゃん

年齢  参加当時20歳

大学3年生の時にアースデイで「どんぐりの⾥親制度」を実施している響を知り入会しました。

大学を機に岩手から上京しましたが、

当時は東京の日々の暮らしに何か欠けている感覚がありました。

響に入会してから、初めて代々木の杜に来てどんぐりのお世話をした時に、

東京では簡単に触れ合えない虫に出会い、土に触れ、森の風の音を聞くことができ、

感動したのを覚えています。

代々木の杜に来る度に、自分の中で枯渇していた何かが潤い、

私に必要なものはこれだったと気づきました。

これまでの活動についてお話しします。

入会2年目には「代々木の杜カレッジ」に参加しました。

このプログラムでは、代々木の杜神饌田で、田植えからしめ縄、

そして翌年の土づくりまでの一連の流れを体験しました。

真夏の草取りはとても過酷で、予想していたよりも3倍近くの時間や労力がかかりました。

また、害虫や日照が米の出来を大きく左右することや、

原始的な方法での脱穀や精米を経験し、食料を得ることが想像より何倍も大変だと理解できました。

自分で体を動かして、苦労して作ったお米は、とても美味しかったです。

普段スーパーでお米を買ったり、お店でご飯を食べるだけでは意識しなかったのですが、

1年を通して組まれたプログラムのおかげで、

毎日の食事は年単位で計画的にどこかの誰かによってつくられていることを想うことができ、

いまは野菜や米に心から感謝することがでます。

米作りは義務教育に取り入れても良いほど、米への愛着や、

耕作の苦労から湧き上がる感謝の気持ちと尊敬の気持ちを育むために良い活動です。

プログラムや響の活動を通して、私は自然に生かされているのだなと実感しています。

よく響では「感謝」という言葉が使われます。

この感情は、未来の自然資源を守る鍵となるのではないかと感じています。

話が少し逸れますが、私は先日プライベートで屋久島に行ってきました。

島に入った瞬間から、本州とは違う新鮮な空気に包まれ、街でも水が透き通っており、

様々な生き物と共存しているその島が夢の国のように見えました。

日頃から人工物に囲まれているので、屋久島の本物の自然が深く輝いて見えました。

そしてその時、過去に似たような経験をしていたことに気づき、

初めて代々木の杜に来て響の活動に参加したときのことを想い出しました。

人はすぐ忘れてしまう生き物です。

比べないとその重要性に気づかないことも多々あります。

だからこそ東京には生態系豊かな代々木の杜が必要だと強く感じます。

東京の生活では身近に自然が無く、

多くの人の日常の意識の中に自然の必要性を感じる機会がありません。

本当は身体が自然を求めていても、気づくことが出来ないのだと思います。

だからこそ、響が大事にしている体験が必要だと感じています。

響に入って、実際に連れて学び、そこから考えるという体験の重要性を実感しています。

私はその響の経験へのさりげない初めの一歩を提供しているところに強く賛同しています。

代々木の杜が私と同年代の青年たちによって創られたという事実は、

勇気と希望を与えてくれます。

そんな代々木の杜を100年後もその先もつなげていきたいという思いで今は活動しています。

その為にも、気軽に体験を通してまずはこの杜を感じてもらいながら、

たくさんの人と一緒に代々木の杜で尽きない学びをしていけたら嬉しいです。